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紅茶でインフルエンザ予防 B-1

紅茶でインフルエンザ予防


紅茶のインフルエンザウイルス感染阻止力の研究について、お茶に含まれる成分には、様々なウイルスの活性を奪う作用があることが報告されています。三井農林 お茶科学研究所の研究結果と、これまでに報告されている紅茶がインフルエンザウイルスの感染を阻止する効果について、御紹介したいと思います。

紅茶ポリフェノールがインフルエンザウイルスのスパイクに付着!無力化します


インフルエンザウイルスの表面は、「スパイク」と呼ばれる突起状の蛋白質で覆われています。インフルエンザウイルスがヒトに感染する際、スパイクが呼吸器粘膜の細胞表面に吸着、侵入するうえで重要な役割を担っています。
紅茶ポリフェノールは、この「スパイク」に付着し、ウイルスが細胞に吸着する能力を奪う力が強いため、ウイルスの感染を阻害し、無力化することが分かっています。


紅茶はインフルエンザウイルスを撃退する力がすごい!


紅茶のインフルエンザウイルスを撃退する力が、他のインフルエンザ対策に良いとされている飲み物や食品成分と、インフルエンザウイルスを無力化(細胞への感染を阻止)する能力を比較してみました。その結果、紅茶はインフルエンザウイルスを無力化する能力が高いことが分かりました。一方、インフルエンザ対策として多く飲用されている生姜湯、乳酸菌飲料、ビタミンC飲料は無力化する能力が紅茶に比べ低いことが分かりました。

紅茶は15秒で効果あり!


ポリフェノールを豊富に含む飲み物について、インフルエンザウイルスを無力化させるのに必要な時間を比較してみました。紅茶は、他の飲み物よりも短い、わずか15秒ほどでインフルエンザウイルスを無力化することでき、ウイルス感染を阻止する能力が極めて高いことが分かりました。

紅茶で無力化したインフルエンザウイルスの感染力は復活しない


紅茶のインフルエンザウイルスを無力化する作用があることが試験管レベルで確認されましたが、生体レベルでもインフルエンザウイルスの感染を阻止できるのか確認を行いました。インフルエンザウイルスに感染しやすいマウスに対して致死量のウイルスを経鼻接種したところ ウイルスのみを接種すると10日後に全てのマウスが死亡してしまいました。一方、ウイルスに紅茶エキスを5分間反応させた後、ウイルスをマウスに接種すると、14日間経過後も死亡することなく、全てのマウスが生残しました。
このことから、このことから、紅茶によって無力化されたインフルエンザウイルスは、生体内においても感染力が復活することはなく、発病を抑制できることが分かりました。


「スパイクを 紅茶ポリフェノールが ブロックす」
                (詠み人 息子)