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感染予防対策:睡眠が大切なわけ

感染予防対策:睡眠が大切なわけ

メラトニンの働き

感染の予防対策に睡眠が重要なのです。睡眠が体のなかのホルモンの働きを良くする。睡眠をとるときに、睡眠のリズムを司るホルモンであるメラトニンが上昇してきて、深い眠りに入ることができます。そのメラトニンの分泌は、太陽が沈む頃から少しずつ上がってきて夜9時〜12時ぐらいにマックスをむかえ明け方にかけてゆっくり落ちていくのが通常のリズムです。

メラトニンの弱点

メラトニンには特徴があり、特にパソコンや携帯のブルーライトを浴びると分泌されない。青い光を見なくなった瞬間にメラトニンの分泌が上がってきて、眠りのリズムに入っていく。メラトニンには、もう一つ免疫の調節をする働きがある。普段、少し免疫力が低下しているとメラトニンが免疫力を上げてくれる方向に働く作用がある。それに対して免疫過剰になっていたら過剰な状態を抑える作用がある。

免疫過剰な状態とは⁉

非常に大きな意味があり、かえって体に害になってしまう状態を指す。鳥インフルエンザがヴェトナムで発生した事例の研究報告では、罹患者18名中13名が死亡。普通のインフルエンザではあり得ないほどの高い死亡率でした。何が起きたのか。免疫を
活動させるためにサイトカインと言う物質がある。感染の初期にウィルスの量が多いほどリンパ球が減る。その結果、サイトカインが過剰に分泌され、免疫の活動がものすごく上がる。そうすると異物を攻撃する好中球やマクロファージなどが活動し過ぎて、かえって自分の身体を攻撃する。それが肺で起きると酸素を取り込むことが難しくなる。ARDS状態に陥ることになるのです。抗ウイルス量やリンパ球の減少、過剰な免疫反応、これをサイトカインストームと言う。このサイトカインストームが起き、ARDSとなり死亡に至る。これは、SARSや今回の新型コロナウイルスの病態とまったく同じです。ここで大事なことは、免疫が過剰な反応を起こすことが重篤な病を引き起こすと言うことです。免疫を抑える薬、ステロイドを使用すると同時に過剰な免疫反応を抑えるためには、免疫力をコントロールすることが重要になってくる。全身に多くの菌がめぐる菌血症状態(本来無菌であるはずの血液中に細菌が認められる状態)や全身に炎症が起きてるセプシス状態(セプシス( sepsis)とは、感染症に対する制御不能な生体反応に起因する生命を脅かすような臓器障害≒敗血症)にかかる状態のときにメラトニンは過剰な反応を抑える働きをする。メラトニンの分泌が正常に保たれてるとウイルス感染のときに、過剰な攻撃をしなくてすむ体の調整機能の一つになっている。

まとめ

夜遅くまで灯りをつけている生活を続けているとメラトニンの分泌量が少なく、免疫の調節がつかない状態となるのです。メラトニンビタミンDと一緒に働き免疫機能を調節する。睡眠不足、陽光を浴びず、メラトニン不足状態では、免疫が上手く働かないことになります。感染の時期には、特に睡眠をしっかりととることが重要なのです。


「睡眠が 免疫機能を 向上す」
          (詠み人 息子)


以上