トシじぃの雑学的健康情報

トシじぃがメールで配信してくれる雑学的健康情報のまとめ

味噌が「細胞自殺」を防ぐ その2 完

味噌が「細胞自殺」を防ぐ

放射線に強い耐性を持つ原始生命体

味噌や醤油を毎日食べる事は、放射線に負けない体作りに役立ちます。味噌の放射線障害防御作用は、味噌の熟成期間が長くなるにつれて大きくなります。では、味噌や醤油の何が、放射線の外から体を守ってくれるのでしょうか。答えは、生物の成り立ちを見ればよくわかります。地上に最初に生物が現れた約20億年前、放射線や紫外線は未だ強く地球に降り注いでいました。この時、地表に最初に発生した生物は、カビ・酵母・細菌などの微生物です。つまり、これらの原始生命体には、放射線に強い耐性が備わっているのです。カビ・酵母・細菌の細胞壁には、β-グルカンと呼ばれる物質が含まれてます。β-べグルカンには、強力な抗酸化力があります。それは、カビ・酵母・細菌が強い放射線や紫外線を受けながら、生き抜いてきたほどの抗酸化力です。この抗酸化力によって、放射線や紫外線を受けて発生する活性酸素を無毒化して、自分を守ってきたのです。

「スーパーにある味噌」は、生きていない⁉

私たち人間は、カビ・酵母・細菌のような強力な抗酸化力を持っていません。ですから、微生物を含むような抗酸化力の高い食品を毎日の食事で体に取り入れる事は、活性酸素から身を守ることにつながるのです。味噌は、酵母を使って作る発酵食品です。味噌の熟成期間が長いほど、放射線障害防護効果が高まるのは、発酵菌が大量に増殖しているためです。

広島の原爆で味噌汁を毎日飲んでいた人に後遺症が少ないのは、たくさんの発酵菌を体に入れていたからです。近年スーパーで売られている味噌は、店に陳列するため、発酵を止める処理が施されています。発酵が続いていては、品質が保てないからです。ですから、こうした味噌を取るよりも発酵が続いている味噌を探して食べる方が効果的です。例えば、味噌蔵から直接取り寄せれば、生きた味噌を毎日食べることができるでしょう。生きた味噌を毎日食する事は、日々体内に発生する活性酸素の害から細胞を守り,あらゆる病を防ぐことにも役立ちます。特に、メインのエネルギー生成系ミトコンドリア系に移った50歳以上の人の体は、活性酸素を生み出しやすくなっています。そのような抗酸化力の高い食品を日常的に取る事は、大事な健康法となるのです。 


「生きた味噌 抗酸化力を 高めます」
      (詠み人 息子)




以上

味噌汁が「細胞の自殺」を防ぐ その1

味噌汁が「細胞の自殺」を防ぐ
もらい泣き現象⁉

毎食の味噌汁が「細胞の自殺」を防ぐ。
なぜ、放射線がこれほど怖いものとして騒がれているのでしょうか。被曝の最大の問題点は、放射線を浴びることにより、体内に活性酸素が発生することです。放射線量が微量ならば、ホルミシス効果によりミトコンドリア活性の上昇に役立ちますが、体内で処理できる範囲を大幅に超えた放射線を受ければ、その分活性酸素の量も増え、細胞が破壊されます。

放射線被曝で怖いのは、「もらい泣き現象」が起こることです。1つの細胞に強力な放射線が当たると、放射線に当たっていない近くの細胞まで同じような反応を示すことを「もらい泣き現象」と呼びます。1個の細胞に放射線を狙い打ちできるマイクロビームを使った実験では、約100万個の密集した細胞集団のうち、わずか1個の細胞にのみ放射線を当てました。しかし、その1個の細胞から、隣り合っている細胞にDNAの損傷や染色体異常が次々と起こり、アポトーシス(細胞の自殺)が起こっていきました。これが、「もらい泣き現象」です。

味噌の効果

放射線を受けた細胞から、たくさんの活性酸素が放出されると隣り合っている細胞を壊し、その細胞がまた活性酸素を出して隣の細胞を壊す。と言うように,活性酸素が細胞を次々に壊していくのです。では、私たち日本人は、現在ある被曝の恐怖から自分や家族をどのように守れば良いのでしょうか。最も重要な事は、自分や家族の体に活性酸素に負けないような、しっかりとした修復力を持たせることだと思うのです。

日本は、原爆の経験を持つ世界で唯一の国です。広島での原爆後遺症の調査の中で、

「味噌汁を飲んでいた人は、後遺症が軽くて済んだ」

と言う報告がありました。1986年のチェルノブイリ原発事故の際には、ヨーロッパへの味噌の輸出も急増しました。味噌が放射線障害を防ぐことの真偽を確かめるべく、1995年,広島大学の伊藤昭弘教授らは、マウス実験を行っています。餌の種類によって4つのグループに分けたマウスに放射線(X線)を照射した結果です。小腸の粘膜細胞にどの程度の影響が現れたかを示しています。放射線の照射量が多くなるほど、普通エサと食塩エサのグループの粘膜細胞は死んでいきました。ところが、味噌エサを食べていたグループは、放射線量が増えても粘膜細胞の死亡率は低かったのです。また、醤油エサを食べていたグループも,味噌エサのグループほどではなかったものの、粘膜細胞の死亡率は抑えられていました。しかも驚くべきは、味噌エサと醤油エサを食べていたマウスの腸粘膜は、一度は放射線で傷ついたはずが、再生している様子が見られたのです。

また、伊藤教授は、放射線物質であるヨウ素131とセシウム134をマウスに投与し、体からの排出力も調べています。結果は、味噌エサのマウスは、普通の餌の普通餌のマウスよりも、筋肉中の放射線物質の量が少ないことが示されました。味噌エサのマウスは、放射性物質の排出力にも優れていたのです。




「結局は 日本食文化が 大事よね」
      (詠み人 息子)



続く

ビタミンCで感染予防 その5 完 

ビタミンCで感染予防

ビタミンCと糖分

最後に、ビタミンCの濃度を上げておくためには、過剰な糖分や加工食品をなるべく摂らないようにすることです。糖分を摂らない時間帯を確保して、ビタミンCが細胞に中に入っていく余力を与えていきましょう。食べ過ぎと言うのは、感染を起こしているときは、望ましくないのです。栄養を摂って、しっかりと休みましょうというものの、食べ過ぎは良いものではありません。

ビタミンCの過剰摂取

一方、ビタミンCを摂りすぎると、下痢、吐き気、胃けいれんが生じる場合があります。体内に鉄が過剰に蓄えられる「ヘモクロマトーシス」と呼ばれる疾患の患者では、高用量のビタミンC摂取によって、鉄過剰症が悪化し、体組織が損傷する可能性があります。また、微量元素の銅が失われることもあります。

ビタミンCの安全な上限値

ビタミンCの安全な上限値は下記の通りです。

ライフステージ  安全な上限値
生後12 カ月    設定数値なし
小児1-3歳       400 mg
小児4-8歳       650 mg
小児9-13歳       1,200 mg
10歳代14-18歳      1,800 mg
成人           2,000 mg




「ビタミンC 年齢に応じて 過不足なく」
       (詠み人 息子)




ビタミンCで感染予防  その4

ビタミンCで感染予防

ビタミンCの働き

ビタミンCは、他にもDNAを合成する際、非常に重要な核酸をつくるときの代謝にも関係しています。感染している時は、免疫系が攻撃を受けているため、新しい免疫細胞をどんどんとつくって対抗していかないといけない状況になります。そのためには,DNAをどんどん合成していかないといけない。この状況下でビタミンCが上手く活用できない免疫細胞の量が不足してくる。感染に対抗できないことが起きうるのです。

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重症化している患者は必要な栄養素がまったく足りていないとも報告されています。特に、タンパク質・ビタミン類、そして亜鉛マグネシウムなどが不足していると指摘されています。ビタミンは、ミネラルなくしては、働きません。
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ビタミンCの摂取

まずは、ビタミンCが豊富な食品を摂ることです。柑橘類・キウイ・ピーマン(特に赤)などなど。ビタミンCの再利用システムがあるのでそんなに枯渇するわけではないが、やっぱり数週間でも十分に摂取しないことが続くと体に不都合なことが生じるのです。
かっては、野菜(ビタミンC)摂取不足により、壊血病で大勢の船乗りが亡くなっていた時代がありました。

サプリメントでの摂取

サプリメントでは、アスコルビン酸があります。体の中では、ビタミンCと同じ働きをします。サプリメントとして、ビタミンCの濃度を上げるうえで非常に有効であることが分かっています。ただ、そのアスコルビン酸は、天然のビタミンCと大きく違うところがあります。アスコルビン酸は、ブドウ糖から作られています。現代では,ほとんどが遺伝子組み換えのとうもろこしを利用して糖分をとって、そこから合成されているので安価なのです。極端に安いビタミンCは、おそらくそういったGMOと言う遺伝子組み換えのものから作られているだろう。と言うことでもしサプリメントを選ぶ場合には、高くはなりますが、Non-GMOと表記のあるものから選ぶことをオススメします。

ビタミンCと感染

風邪の予防に、こういったサプリメントからビタミンCを摂ることが有効かについては、大いに議論があるところです。風邪を引いてからのビタミンC摂取はあまり意味がない。という考えもいくつかあります。一方、予防効果としてはそれなりにある。という報告があります。中国の報告でもあったように、肺炎の治療時に実際使われていて有効であると報告されている論文はいっぱいあります。 ビタミンCを摂取しただけで、単独での治療効果があるというわけではありません。それよりも、どのような生活スタイルをとっているかの方が大いに影響を受けてしまうので、ビタミンC単独の投与だけでは、差異は出ないでしょう。

 しかしながら、 感染を起こした時、身体はものすごい酸化のストレスを受けています。抗酸化剤であるビタミンCが必要であることは間違いありません。かなり前の論文では、風邪を引くと白血球のビタミンCレベルが半分に減少する。したがって、細菌やウイルスに闘う能力が落ちてしまうと報告されています。また、そのビタミンCレベルが回復するまで要する期間は、症状がおさまった後、1週間はかかるそうです。そういうときに、厚労省の言う一日の摂取量では、圧倒的に不足しています。



「ビタミンC 再利用システムに 依存すな」
           (詠み人 息子)



続く

ビタミンCで感染予防  その3

ビタミンCで感染予防

ビタミンCと糖

ビタミンCを語る上で、もう一つ重要なのは、各細胞がビタミンCを必要としているが、その細胞の中に入っていくときに、糖と同じレセプター(受け口・入り口)を使っています。血液中の糖の濃度に応じて、膵臓からインスリンが分泌され、それに反応して、細胞の同じレセプターが開くようになっている。ビタミンCと糖質が細胞の中に同時に入ろうとし、拮抗することになるのです。

ビタミンCと白血球

実は、このレセプターは、体の中で白血球に最も多く存在しています。白血球は、通常の細胞よりも約20倍多く、ビタミンCを必要としている。特に、病原体が体の中に侵入してきたときには、細胞の中にビタミンCは約50倍の量が必要となると言われている。実際に、糖分がたくさんあるとビタミンCは細胞の中に入りにくくなってくる。白血球の中にある抗原を捕食する好中球。この好中球は、血糖値が100~120に上ると抗原を捕食する能力が約75%減少するということが言われています。血糖値が高くない時間帯がないと細胞はビタミンCをうまく吸収できません。

まとめ

食後や食間のおやつなどで、血中の血糖値が高い状態が続いていれば、細胞にビタミンCは、十分にとりこまれません。このことから、糖分の摂り過ぎは直接、感染への予防力の低下に繋がることを意味します。


「感染予防の 近道は糖分摂りすぎ 止める事」
          (詠み人 息子)


続く

ビタミンCで感染予防 その2

ビタミンCで感染予防

ビタミンCの再利用

人は常に十分な量のビタミンCが必要です。多くの人は、意識して十分な量のビタミンCを摂ってはいません。積極的には、摂ってはいないものの、体はなんとか機能している。それは、体の中の抗酸化物質には、ビタミンCグルタチオンがあります。ビタミンCの吸収が少ない場合は、ビタミンCを再利用するシステムがあります。グルタチオンを利用することによって、酸化したビタミンCを還元型に戻るシステムが整っています。
 しかし、その場合、グルタチオンがどんどん消費されていくことになるのです。

グルタチオンの役割

グルタチオンは、抗酸化物質として重要なものです。ミトコンドリアの機能を保持するためにもグルタチオンの濃度を保つのは、非常に大切なことです。逆に、グルタチオンが不足すると細胞の劣化や老化に繋がります。

まとめ

グルタチオンは、体の中で合成されるが、ビタミンCは合成されないので、体の中の抗酸化物質を枯渇しないようにビタミンCを摂取することが重要です。


「ビタミンC グルタチオン頼みだと 老いるのみ」
           (詠み人 息子)



続く

ビタミンCで感染予防 その1

ビタミンCで感染予防

ビタミンCで感染予防

感染の予防や感染症が起きているときに、体内のビタミンCの濃度を上げないといけない事は当然なのです。上海の病院では、今回の新型コロナ患者に対し、高濃度のビタミンCの点滴の治療が実際行われています。日本では、肺炎などに対しても同様な治療は一般的には行われていません。

ビタミンCの働き

ビタミンCは抗酸化物質であり、傷んだ細胞を修復するときにも使われます。老化が進まないようにもする重要な物質です。人間は、自分の体の中ではビタミンCをつくる酵素がないために、食事やサプリメントから摂るしか体の中にとり入れる方法がありません。

何故ビタミンCが必要か?

第一に、コラーゲンの合成に必要です。コラーゲンは、体にとって大部分を占める
結合組織であるタンパク質で、人間にとって、コラーゲンが、いちばん多いタンパク質です。骨、皮膚、関節、腸にもコラーゲンが豊富に含まれている。
 ところが、ビタミンCが不足していると上手くコラーゲンがつくれなく、体にとって非常に不都合なことが起こります。ある種の神経伝達物質をつくるのにも必要なのです。また、ミトコンドリアのエネルギー生産にも必要です。そして、なにより強力な免疫機能を維持するためにも必須なのです。


「ビタミンC 免疫機能維持に 欠かせません」
       (詠み人 息子)



続く

ミネラルと免疫力と病  その9  完

ミネラルと免疫力と病

酵素を作り活性化させるミネラルの重要性

酵素は、ミネラルとタンパク質(アミノ酸)が結合して出来上がったものです。また、ある種のミネラルがないと酵素が十分に働かないことも分かっています。ビタミンやミネラルの働きを助けるのが酵素なら、酵素が十分に働くためにもミネラルが必要となります。例えるなら酵素とミネラルは自動車の両輪のようなものなのです。

ミネラルとは

ミネラルとは、人の体に必要と言われている5大栄養素の内の一つで、大地を構成する元素のことを言います。カルシウム、鉄、セレン、マグネシウムなどを含め、約100種類近い元素の総称でもあります。このミネラルが人の体の中でどのような働きをしているかを考えるとき、体を巨大な化学工場に例えることができます。
この中では、生命機能を支えるために約3500種類以上の化学反応が行われており、人が健康であるというのは、この化学反応の連携がスムーズに行われているということです。この化学反応の連携に必要な物質が酵素であり、この酵素の原料になっているのがタンパク質(アミノ酸)とミネラルです。

かつて、ノーベル賞を二度受賞したライナス・ポーリング博士は、

「全ての病態、全ての病気、全ての病弊を追及すると、ミネラル欠乏にいきつく」

と話しました。

また、アール・ミンデル博士は「ビタミンバイブル」という著書の中で、

「ビタミンは重要なものだが、ミネラルなしでは何もできない。ミネラルこそ、栄養の世界のシンデレラと私は言いたい。...ビタミンはミネラルの助けなしには吸収されることも、その機能を果たすこともできない

と話しています。このように、ミネラルの働きによって、酵素もビタミンもうまく機能し、体の代謝の仕組みを作っているのです。

「ミネラルは 栄養の世界の シンデレラ」
       (詠み人 アール・ミンデル)