トシじぃの雑学的健康情報

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ビタミンCで感染予防  その4

ビタミンCで感染予防

ビタミンCの働き

ビタミンCは、他にもDNAを合成する際、非常に重要な核酸をつくるときの代謝にも関係しています。感染している時は、免疫系が攻撃を受けているため、新しい免疫細胞をどんどんとつくって対抗していかないといけない状況になります。そのためには,DNAをどんどん合成していかないといけない。この状況下でビタミンCが上手く活用できない免疫細胞の量が不足してくる。感染に対抗できないことが起きうるのです。

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重症化している患者は必要な栄養素がまったく足りていないとも報告されています。特に、タンパク質・ビタミン類、そして亜鉛マグネシウムなどが不足していると指摘されています。ビタミンは、ミネラルなくしては、働きません。
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ビタミンCの摂取

まずは、ビタミンCが豊富な食品を摂ることです。柑橘類・キウイ・ピーマン(特に赤)などなど。ビタミンCの再利用システムがあるのでそんなに枯渇するわけではないが、やっぱり数週間でも十分に摂取しないことが続くと体に不都合なことが生じるのです。
かっては、野菜(ビタミンC)摂取不足により、壊血病で大勢の船乗りが亡くなっていた時代がありました。

サプリメントでの摂取

サプリメントでは、アスコルビン酸があります。体の中では、ビタミンCと同じ働きをします。サプリメントとして、ビタミンCの濃度を上げるうえで非常に有効であることが分かっています。ただ、そのアスコルビン酸は、天然のビタミンCと大きく違うところがあります。アスコルビン酸は、ブドウ糖から作られています。現代では,ほとんどが遺伝子組み換えのとうもろこしを利用して糖分をとって、そこから合成されているので安価なのです。極端に安いビタミンCは、おそらくそういったGMOと言う遺伝子組み換えのものから作られているだろう。と言うことでもしサプリメントを選ぶ場合には、高くはなりますが、Non-GMOと表記のあるものから選ぶことをオススメします。

ビタミンCと感染

風邪の予防に、こういったサプリメントからビタミンCを摂ることが有効かについては、大いに議論があるところです。風邪を引いてからのビタミンC摂取はあまり意味がない。という考えもいくつかあります。一方、予防効果としてはそれなりにある。という報告があります。中国の報告でもあったように、肺炎の治療時に実際使われていて有効であると報告されている論文はいっぱいあります。 ビタミンCを摂取しただけで、単独での治療効果があるというわけではありません。それよりも、どのような生活スタイルをとっているかの方が大いに影響を受けてしまうので、ビタミンC単独の投与だけでは、差異は出ないでしょう。

 しかしながら、 感染を起こした時、身体はものすごい酸化のストレスを受けています。抗酸化剤であるビタミンCが必要であることは間違いありません。かなり前の論文では、風邪を引くと白血球のビタミンCレベルが半分に減少する。したがって、細菌やウイルスに闘う能力が落ちてしまうと報告されています。また、そのビタミンCレベルが回復するまで要する期間は、症状がおさまった後、1週間はかかるそうです。そういうときに、厚労省の言う一日の摂取量では、圧倒的に不足しています。



「ビタミンC 再利用システムに 依存すな」
           (詠み人 息子)



続く