トシじぃの雑学的健康情報

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ミネラルと免疫力と病 その6

ミネラルと免疫力と病

ミネラルと酵素の連携

当たり前ですが・・・「食べなきゃ生きれない!」 私たちの身体を構成している約60兆個の細胞は、エネルギーを補給しないと活動できません。そのエネルギーを化学反応(=燃焼=酸化)で生産するのが酵素です。口から取入れた有機化合物を酸化し、ATP(アデノシン三リン酸)という分子の化学エネルギーとして蓄え、さらにATPが酵素によって分解される時に発生するエネルギーが60兆個の細胞のエネルギーとして利用されます。 酵素は体内に何千種類もあり、それぞれ違った化学反応を行っています。現在約3000種類酵素が分かっており、生命の中心的活動を行っています。有名な酵素としては、ダイエットなどで話題になる代謝酵素消化酵素などがあります。

栄養が偏ると酵素が本来の働きをできない

ひとつの細胞には平均5000個酵素があるといわれ、特定のミネラルが入ったときに初めて働くものが多いのです。(逆の表現すれば、その特定のミネラルが摂取されなければ該当する酵素自体が働かないということです)現代社会のアンバランスな食生活は、ビタミンやミネラルとの連携で働く酵素にとって、その活動を鈍らせたり、あるいは停止させることになります。その結果、細胞の働きが十分でないと思われる人が非常に多くなり、生活習慣病・慢性疾患の大きな要因になっています。「なんとなく具合が悪い」半健康人が多い理由にも挙げられます。例えば、ミネラルが細胞に有害な活性酸素を直接消去することはありませんが、セレン・銅・マンガン亜鉛などは抗酸化酵素の活性にかかわっている。

免疫系細胞への影響

もちろん免疫系も細胞で構成されています。細菌などの比較的大きい異物を飲み込んで処理するマクロファージや顆粒球好酸球・好中球など)、ウイルスや小さい微粒子などの異物を接着分子で捕らえるリンパ球(B細胞・NK細胞・T細胞)。免疫細胞が正常に働いていないと、様々な病気の要因に対して十分な抵抗力を発揮できません。その結果、病気を抱え込むことになってしまいます。

【ご参考】
酵素補給について
酵素は通常体内で作られますが、不足した場合は食べ物から補う必要があります。加熱していない食べ物(生野菜・魚介類・なっとうなどの発酵食品)に酵素は含まれますので、ビタミンやミネラルと同様に食生活での配慮が望まれます。

ミネラル摂取の誤解

拮抗作用:摂取するミネラルは、バランスがとれていないと拮抗作用(きっこうさよう)を起こします。一つのミネラルだけを摂取しても拮抗作用が働き、どのミネラルも単体で過剰摂取すると他のミネラルの吸収を妨げたり体外への排出を促したりします(例:カルシウムだけを摂取するとマグネシウムの不足を招く)。それが長期にわたると過剰症の心配もでてきます。カルシウムや鉄など解明されているミネラルだけが強調され、偏る傾向もあるようです。従って、カルシウム・鉄・亜鉛など単体でのサプリメント長期摂取はあまりお勧めできません。

市販ミネラルウォーター:市販ミネラルウォーターのミネラル含有量と種類は、一部の海外製品を除き水道水とあまり変わりません。ミネラルという名称がつくため多く含んでいるようにみられるようです。




「ミネラルや 酵素にしたって バランスよ」
           (詠み人 息子)



続く