トシじぃの雑学的健康情報

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ミネラルと免疫力と病 その3・・a

土の栄養と食生活

近代農業がもたらした結末

ミネラルの不足がさまざまな病気の原因になることが明らかになる一方で、私たちが口にする食事からは、ミネラルがどんどん失われています。それは、農地からミネラルが失われているからなのです。日本は火山が多く、年間降雨量も多い国です。そもそもミネラルの含有量が欧米に比べ低いと言われていますが、それは火山灰土壌の割合が高く酸性の土になりやすいため、自ずとミネラルが少なくなるからです。

その上,年間降雨量が多いので、土壌の表面の層に水溶性の分子として存在しているミネラルが、水に溶けて流れ出してしまうのです。戦後日本の土地は更に力がなくなったと言われています。これは、近代の農業が化学肥料や各種農薬に依存しすぎたことで、農地そのものにミネラルがなくなってきたからと言えます。

自然界では植物と土壌の間で、ミネラルはサイクルしています。植物は成長するとき土壌からミネラルを吸収し、その後に枯れた植物が自然の堆肥となって土に戻ることで、植物中のミネラルが土壌に戻されることになります。日本の農地から、そうしたミネラルの循環が失われてしまったのです。


さらに、私たちがミネラル不足になる原因として、食生活の変化が挙げられます。特に、食べやすさからくる精製食品の増加(玄米から白米へ、黒砂糖から白砂糖へ)、ミネラル分が取り除かれる加工食品やファーストフード、米食の増加などにより、ミネラル含有量の少ない食品が増えたことなどが挙げられます。アメリカ人の99%ミネラル不足なのです。


「肥沃とは 自然サイクルの おかげかな」 
                (詠み人 息子)


続く