リンパを流すと健康になる その8
リンパを流すと健康になる
免疫システムの一つである獲得免疫がある。
※一度かかった病気には二度とかからないというもの。
これは抗原の情報を体が覚え込み、次にそれがやってきた時には、防御する抗体を作るということです。
ところが、一度かかったかどうかという問題ではなくて、ともかく体の中に入ってきたものはやっつけようとする機能が私たちの体には備わっています。
その機能は,2種類あります。
一つは、例えばバイ菌が侵入してきました。
傷口に細菌が入ったりして化膿してしまう。
これは、白血球の一つである好中球というものが出てきて、
体の中に取り入れた酸素を使ってバイ菌と闘ってくれます。
そういった生体防御のシステムを持っています。
そしてもう一つが「ナチュラルキラーセル」=「NK細胞」と呼ばれるもの。
例えば、癌細胞ができたり、ウイルスなどが侵入してくると、
それらをやっつけようと活躍を始めます。
これが自然免疫力を担っている主役の細胞です。
薬を飲んだりしなくても、とにかくNK細胞が働いてくれていれば、
大抵のウイルスはやっつけてくれます。
さて、このNK細胞はどこからやってくるのでしょう。
体に異常がない時には、これらはリンパ節の中で寝ているわけです。
いざとなったら、それが出てくる。
出てくるNK細胞の量が多ければ、当然のことながらウイルスと闘う力も強くなる。
そしてNK細胞がリンパ節から出てくる量というのは、
リンパ節に入ってくるリンパ液の中のアルブミンの濃度が高いほど多い。
体の中で働くNK細胞の量は、リンパ液のアルブミン濃度に依存していることが分かってきたのです。
適度な運動やマッサージによって、リンパの流れがよくなる。
そうすることでリンパ液の中のアルブミンの濃度が高くなっていく。
アルブミンの濃度が高くなれば、リンパ節から出てくるNK細胞の数が多くなる。
それが、自然免疫力を高めることになる。
栄養が足りないと肝臓の中でアルブミンを作りだすことができない。
アルブミンというタンパク質は、細胞に栄養を運ぶのに欠かせないものです。
「NKは アルブミン濃度に 依存する」
(詠み人 息子)
続く