亜鉛による抗ウイルス効果 その3
亜鉛による抗ウイルス効果
亜鉛は、色々な免疫細胞を活性化させる⁉
- 自然免疫といえば、お主に好中球・ 樹状細胞・マクロファージ。これらが先陣でウイルスに攻める。彼らからウイルスの特徴を教えてもらった後、ヘルパーT細胞・キラーT細胞・B細胞たちが次にウイルスを攻撃する獲得免疫の働きをする。亜鉛は、これらの免疫細胞それぞれを活性化※させる。
※生物分野において、静止状態にある細胞を活動させるために刺激すること。これによって活性化した細胞において、生化学的、機能的な変化が起こる。言葉を換えれば、亜鉛が不足してると機能しない。
免疫と言えば亜鉛⁉
- 亜鉛は,T細胞・NK細胞・抗体の産生・マクロファージなど免疫活性を高めることにより、酸化ストレスを緩和し、免疫反応を改善し、感染から体を守っている。亜鉛不足では、まったく話しにならない。免疫と言えば、亜鉛があげられるのです。亜鉛は、免疫システムの一部のみに働いているのではなく、とても複雑で免疫細胞の数百の遺伝子のすべての発現に関わって作用している。
動物実験では、妊娠中の亜鉛欠乏は子供の免疫機能を低下させるだけでなく、そこから亜鉛の十分な食事を与えられていたとしても第2および第3の子孫世代で免疫機能の低下が見られた。
ヒト組織中の亜鉛の体内分布と濃度
臓器… 0.01ppm
骨・皮膚… 0.012
血液… 10
赤血球… 15~18
血中… 90~100
白血球… 380~450