トシじぃの雑学的健康情報

トシじぃがメールで配信してくれる雑学的健康情報のまとめ

ミネラルと免疫力と病 その8

ミネラルと免疫力と病

アトピー体質改善

アトピーとは、ギリシャ語で「奇妙な」との意味。ビタミンC、B6、亜鉛マグネシウムが不足すると脂肪が代謝できなくなりアトピー体質になります。ビタミンやミネラルが不足した状態のまま 「アレルギー性疾患が治る」ことはあり得ません。

アルコールの影響


過度の飲酒は、先にアルコール分解をするので、あとまわしされた脂肪は肝臓に蓄積される。

静脈を損傷する

脳細胞から必要な水分を取り出す原因となり、脳細胞を破壊する

ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ビタミンC、ビタミンK、亜鉛マグネシウムカリウムを激減させる。

一日4杯の飲酒が臓器を損傷する

肝臓の脂肪処理能力を低下させる

発汗と体熱の放出を増大させ、寒さを感じる。



「アルコール 脂肪処理には 大敵です」
          (詠み人 酒豪)

続く

ミネラルと免疫力と病 その7

ミネラルと免疫力と病

ミネラル不足により起こるとされる症状の例

癌・糖尿病・アトピーなどの生活習慣病をはじめとする多くの疾患(特に慢性疾患)は、本来人間がもつ免疫力自然治癒力食生活の変化(西洋化・加工食品増加・インスタント食品増加・食品に含まれるミネラル激減等)や現代社会がもたらすストレス(精神的・肉体的)などにより低下したことも大きな要因と考えられています。

不足ミネラルと症状

カルシウム:歯・骨の発育不良、骨粗鬆症、高血圧、喘息、動脈硬化、皮膚病、筋肉痛、感覚異常

カリウム低血圧、不整脈、腎機能不全、糖尿病、便秘、喘息、癌、菌無力症、腸閉塞

マグネシウム狭心症、腎不全、血栓症、結石、胆石、不整脈心筋梗塞疲労、リン骨軟化症、発育不全、くる病、歯槽膿漏

鉄: 貧血、甲状腺ホルモンの機能異常、神経過敏、動悸、冷え、胃癌

亜鉛生殖機能障害、前立腺肥大、癌、皮膚炎、動脈硬化

銅: 貧血、心不全、心臓機能障害、動脈硬化、ウィルス性肝炎

マンガン中枢神経障害、骨発育不全、動脈硬化、血糖上昇、糖尿病

セレン:血流障害、血中コレステロールの増加、癌、精力減退、心臓病

クロム: 糖尿病、動脈硬化、生殖機能低下、高血圧、白内障、角膜炎

モリブデン生育障害、繁殖機能低下、食道癌、胃癌、虫歯、尿酸代謝異常、不妊

ヨウ素 甲状腺腫、甲状腺機能障害、皮膚異常

ナトリウム:筋肉低下、副腎機能低下、心臓疾患、肝臓疾患、神経痛、食欲不振、全身倦怠

コバルト:悪性貧血、筋力低下、舌炎、手足のしびれ

ニッケル:肝・腎機能低下、腸吸収障害、心筋梗塞脳卒中

珪素動脈硬化、腱組織脆弱化

ゲルマニウム 老化に伴う疾患、癌

リチウム:躁鬱病、生殖障害

バナジウム糖尿病、生育阻害、生殖機能低下

症状からみた不足ミネラル

聞きなれないミネラル(金属元素)があるかもしれませんが、これ以外にも微量元素と呼ばれる多くのミネラルが、私たちの体を構成し・維持する働きをしています。

頭髪に異常:亜鉛、カルシウム、銅、マンガン

目が弱い:カルシウム、マグネシウム亜鉛

口に異常:カルシウム、マグネシウムカリウム亜鉛、鉄、銅、リン、パナジウム

皮膚に異常:亜鉛、鉄、カルシウム、銅、マグネシウムカリウム

肝臓が弱る:カルシウム、亜鉛マンガン

性に異常:カルシウム、マグネシウムカリウム亜鉛マンガン、銅

アレルギー:カルシウム、マグネシウムカリウム亜鉛マンガン

胃腸が弱い:マグネシウム、カルシウム、カリウム亜鉛、銅、鉄、リン、ナトリウム

気分がよくない:鉄、亜鉛、カルシウム、カリウム、ナトリウム、リン

心臓が不調:鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウムカリウム、銅、パナジウム

ガンの心配:カルシウム、マグネシウムカリウム亜鉛

手足筋肉の不調と痛み:鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、銅、リン、カリウムマンガン



「覚えられん 気になる症状 ここ観てね」
           (詠み人 息子)



続く

ミネラルと免疫力と病 その6

ミネラルと免疫力と病

ミネラルと酵素の連携

当たり前ですが・・・「食べなきゃ生きれない!」 私たちの身体を構成している約60兆個の細胞は、エネルギーを補給しないと活動できません。そのエネルギーを化学反応(=燃焼=酸化)で生産するのが酵素です。口から取入れた有機化合物を酸化し、ATP(アデノシン三リン酸)という分子の化学エネルギーとして蓄え、さらにATPが酵素によって分解される時に発生するエネルギーが60兆個の細胞のエネルギーとして利用されます。 酵素は体内に何千種類もあり、それぞれ違った化学反応を行っています。現在約3000種類酵素が分かっており、生命の中心的活動を行っています。有名な酵素としては、ダイエットなどで話題になる代謝酵素消化酵素などがあります。

栄養が偏ると酵素が本来の働きをできない

ひとつの細胞には平均5000個酵素があるといわれ、特定のミネラルが入ったときに初めて働くものが多いのです。(逆の表現すれば、その特定のミネラルが摂取されなければ該当する酵素自体が働かないということです)現代社会のアンバランスな食生活は、ビタミンやミネラルとの連携で働く酵素にとって、その活動を鈍らせたり、あるいは停止させることになります。その結果、細胞の働きが十分でないと思われる人が非常に多くなり、生活習慣病・慢性疾患の大きな要因になっています。「なんとなく具合が悪い」半健康人が多い理由にも挙げられます。例えば、ミネラルが細胞に有害な活性酸素を直接消去することはありませんが、セレン・銅・マンガン亜鉛などは抗酸化酵素の活性にかかわっている。

免疫系細胞への影響

もちろん免疫系も細胞で構成されています。細菌などの比較的大きい異物を飲み込んで処理するマクロファージや顆粒球好酸球・好中球など)、ウイルスや小さい微粒子などの異物を接着分子で捕らえるリンパ球(B細胞・NK細胞・T細胞)。免疫細胞が正常に働いていないと、様々な病気の要因に対して十分な抵抗力を発揮できません。その結果、病気を抱え込むことになってしまいます。

【ご参考】
酵素補給について
酵素は通常体内で作られますが、不足した場合は食べ物から補う必要があります。加熱していない食べ物(生野菜・魚介類・なっとうなどの発酵食品)に酵素は含まれますので、ビタミンやミネラルと同様に食生活での配慮が望まれます。

ミネラル摂取の誤解

拮抗作用:摂取するミネラルは、バランスがとれていないと拮抗作用(きっこうさよう)を起こします。一つのミネラルだけを摂取しても拮抗作用が働き、どのミネラルも単体で過剰摂取すると他のミネラルの吸収を妨げたり体外への排出を促したりします(例:カルシウムだけを摂取するとマグネシウムの不足を招く)。それが長期にわたると過剰症の心配もでてきます。カルシウムや鉄など解明されているミネラルだけが強調され、偏る傾向もあるようです。従って、カルシウム・鉄・亜鉛など単体でのサプリメント長期摂取はあまりお勧めできません。

市販ミネラルウォーター:市販ミネラルウォーターのミネラル含有量と種類は、一部の海外製品を除き水道水とあまり変わりません。ミネラルという名称がつくため多く含んでいるようにみられるようです。




「ミネラルや 酵素にしたって バランスよ」
           (詠み人 息子)



続く

ミネラルと免疫力と病 その5

ミネラルと免疫力と病

ミネラルの主な働き

カルシウムやリンが骨の材料になるように、ミネラルは身体の構成材料としてだけでなく、次のように重要な機能を担っています。

酵素活性化と代謝機能の向上

私たちの生命活動は、口から取り入れた栄養素を様々な過程を経て、身体を構成する約37兆個の各細胞内に吸収することで維持されています。ミネラルは、この代謝機能にかかわる酵素を活性化しています。(詳細は後述)

ビタミンの活性化と共同作業

ビタミンとミネラルは、共同で機能維持の働きをしています。大きな違いは、ビタミンが炭素・水素・酸素などからできている有機物であるのに対し、ミネラルは無機物である点です。共通点は、ともに体内で合成することができないため(一部ビタミンは合成可)常に摂取していないと不足がちになる点です。ビタミンはミネラルが不足していると効果を発揮することができず体外に排出されます。

身体のpH維持機能

私たちの身体は約pH7.3の弱アルカリ性が良好な状態で、身体を酸性に傾ける物質が入ったときにミネラルは中和する働きをします。

細胞浸透圧作用の保持・調整機能

細胞は、細胞膜を通して外部の栄養素を取り入れ、内部の不要物を排泄しています。この作用を正常に保つために、ミネラルは細胞内液と外液のバランスを調整します。

【ご参考】
⇒細胞浸透圧(濃度勾配)
一つ一つの細胞は、細胞内側と外側とのもののやりとりを細胞膜を通じて行います。例えば、ナトリウムイオンは細胞外の濃度が高く、カリウムイオンは細胞内の方が高くなっています。細胞は、イオンが高い方から低い方に流れる濃度勾配(のうどこうばい)を利用して必要な栄養物などを摂り入れ、二酸化炭素などの老廃物を排出しています。細胞(身体)自体が、ミネラルの微妙なバランスで成り立っていることがここでもわかります。



ミネラル(元素)の種類

私たちの身体を構成する元素は、総称として「微量元素」あるいは「生体ミネラル」などと呼ばれ、体内中に存在する量によりさらに4区分されています。

(1)体重1g中に10mg以上存在する元素を「多量元素」⇒カルシウム・リン

(2)体重1g中に1~10mg存在する元素を「少量元素」⇒イオウ・カリウム・ナトリウム・マグネシウム

(3)体重1g中に1~100μg存在する元素を「微量元素」⇒鉄・フッ素・ケイ素・亜鉛ルビジウムマンガン・銅

(4)体重1g中に1μg以下存在する元素を「超微量元素」⇒アルミニウム・バリウム・セレン・ヨウ素モリブデン・ニッケル・コバルト・バナジウムゲルマニウム・リチウム・タングステン・チタンなど

※mg=ミリグラム、μg=マイクログラム
※割合が少ない元素でも、欠乏状態が慢性化すると身体への変調をきたします。

現代型栄養失調(栄養の偏り)

現代社会に生活する私たちの食生活では、3大栄養素摂取過剰で、「一部のビタミン」と「ミネラル全般」が不足という偏った傾向になりがちで、現代型栄養失調とも指摘されます。食生活の西洋化やファーストフード・インスタント食品・加工食品が増えたことはもちろん、促成栽培(ハウス栽培・養殖など)された食材自体にビタミンやミネラルが少なくなっている為、バランスのとれた栄養を摂取することは不可能といっても過言ではありません。

そして、この現代型栄養失調が癌・糖尿病・アトピー・ストレス性疾患などの生活習慣病をまねく大きな要因の一つといわれています。 


「温故知新が 現代型栄養失調を 防ぐかな」
          (詠み人 息子)


続く

ミネラルと免疫力と病  その4

ミネラルと免疫力と病

人体の構造材料

人間や動物をはじめ、あらゆる生物はいろいろな元素の結合体から構成されています。それを大きく分けると二つに分かれます。その一つは炭素を中心とした物質であり、これはタンパク質脂肪糖分、それにビタミンなどがあります。また、もう一つはそれ以外の元素の集合体であり、これにはいろいろなミネラルが含まれています。木や草を燃やすと後に灰が残りますが、この場合、燃えてなくなる部分を有機とよんでいます。この現象は人や動物でも同じことであり、有機物は燃えてなくなります。これは有機物に含まれる炭素が酸化して、水や二酸化炭素に変わってしまうからです。一方、灰として残った物は無機質(灰分)と呼ばれ、これはいろいろなミネラルの固まりとなります。

ミネラルの役割

カラダの中のミネラルの主な働き

・骨や骨格を形成する構造材料 
  ex カルシウム・リン 等々
・カラダの発育・新陳代謝を司る
  ex 鉄・ヨード 等々
・体液中のイオンとなって、各種の
 生態系の機能を保つ 

ミネラルはタンパク質や脂質のようにエネルギー源とはなりませんが、ビタミンやタンパク質と微妙に関係し合い、いろいろな役割を果たします。ミネラルは食物と一緒に体内に取り込まれますが、ただ体内に入っても十分なはたらきをしません。とくにミネラルが効率よく吸収されて体内で活躍するためには、イオン化されることが必要です。

摂取方法によるミネラル吸収率

吸収率12%以下金属性ミネラルのまま摂取 [岩石や牡蠣の殻、塩、卵の殻、ドロマイト、海水に含まれるミネラル]

粒子が大きいため、腸に負担がかかり、体内への吸収率は8~12%と低めです。さらに加齢と共に吸収率は3~5%に激減します。多量摂取は体に害をもたらすので摂りすぎには注意が必要

吸収率約40%キレートミネラルとして摂取 [吸収率を高めるため、人工的に金属性ミネラルをアミノ酸やタンパク質で包んだミネラル]

新陳代謝を良くして、体内への吸収率は40%前後に向上します。中身は金属性ミネラルなので摂りすぎには要注意。


吸収率98%植物性ミネラルとして摂取 [土壌中のミネラルを吸収して生長する植物を通して得られるミネラル]

植物という生体にいったん取り込まれたものなので、粒子が小さくミネラルバランスもよいため、私たちの体になじみやすく、吸収率も98%と非常に高いのが特徴です。水溶性でマイナスイオンをはなち、体内で消費されなかった分を体外に排出してくれます。体にまったく害を及ぼさないので安心。



「ミネラルと 一括りには 出来ないね」
         (詠み人 息子)



続く

新型コロナウィルスに有効と思われる対処法

新型コロナウィルスに有効と思われる対処法

予防には、主に手洗いやマスクですが、いったん感染した場合に自身で出来る重症化を抑える対処法は、極めて簡単です。まず最初にやって欲しいことは、緑茶をしっかりと飲むことです。緑茶には、人に対して健康上のメリットがあると実験でも報告でも数々あげられている。例えば、がんを抑制する、免疫力を上げる。緑茶の中に含まれているポリフェノールカテキンの中でも,EGCGと言う成分が最も活性が強く最も含まれている。これまでも例えば、レトロウィルス( エイズウイルス)、インフルエンザウイルス、などへの抗ウイルス効果が報告されています。インフルエンザに対しては、強力にブロックしますし、エイズウイルス関連ではある酵素を阻害する基礎データが得られています。緑茶からの抽出物が効果があると数多く認められています。色々なウイルスに効果があるので、当然、今回の新型コロナウイルスにも効果があるのではないかと言うことが十分想定されるのです。

緑茶の成分を強める作用

緑茶の成分を強める作用のあるものが、アスコルビン酸ビタミンCです。現在でアメリカで爆発的感染が起こっていますが、まだエビデンスはないものの(エビデンスがほとんどないのはビタミンCは非常に安価であり、大きな利益をうみださないので、メリットが少ないことで,研究が進んでいない現状があります)、背に腹は変えられないと中国の病院で行われてた実験的治療法を採用して、アメリカの病院でも治療のために大量のビタミンCの注射を日に3~4回投与しています。(水溶性であるので、2・3時間で尿から排出する。)これまでの統計上、敗血症*と言われる(*敗血症とは、感染症によって生命を脅かす臓器障害が現れる状態です。敗血症を発症すると高い死亡率を示すため、早期の段階で敗血症を診断し、治療介入を行うことが大切です)ウィルスや細菌が全身に巡っている状況のときに、ビタミンCは、その症状を緩和すると言う報告が幾度もされています。

ビタミンC

マラリアの薬であるクロロキンや抗生物質のアジスロマイシンと一緒に併用して試験的に治療が行われている。現在この治療の中心にビタミンCが用いられているのです。ビタミンCだけでも抗ウイルス効果がある。そして、抗炎化作用もあるとも報告されています。今回の新型コロナウィルスの場合は、サイトカインストームと言われる激しい体中の炎症が自分で自分の体をやっつけることによって、重症化していく性質があるので抗ウイルス効果と同時にサイトカインを抑える効果がビタミンCには認められるので、かなり効いているのだと想定されます。実際、危険に晒されながら、多くの医療従事者は治療に当たっています。彼らが、どういった対策をしているか?当然、防護服を着用すると同時に、ビタミンD 及びビタミンCの点滴をしています。ビタミンDもウイルスに対して効果があると期待され、使われています。

ビタミンD

ビタミンCのように、直接、ウイルスを抑制する効果はないものの、免疫の機能を強化することやサイトカインを抑える免疫を調整する役割があるので、今回のコロナウイルスに対して有効であると考えられます。日本人の多くは、特に冬場にビタミンD不足になっています。ビタミンDは、陽光を浴びることによって、体内でつくることができる一種のホルモンです。毎日、1時間陽光を浴びていれば、十分なビタミンDをつくれます。冬場には、最低でも15分は浴びる必要があります。

まとめ

ビタミンCを豊富に含む食材を摂る。感染に曝露されるようなところに行かなければならない時には、予め,ビタミンD&Cを、しっかりと摂取しておくことも大事です。不足しているときは、サプリメントで補うのも良いでしょう。感染予防効果があると信じ続けることが大事です。過剰に不安を感じると、免疫力は明らかに低下します。日本人の高齢者の方の間に広がりが諸外国に比べて、少なくすんでいると思われるのは、もしかすると緑茶を飲んでいることが、関係しているかもしれません。自分の防御能力を高めてテレビやネットに過剰に反応せず、自分自身がやるべきことをやるようにしましょう。


「縁側で 緑茶を一服 良い習慣」
          (詠み人 息子)
 


続く

感染予防対策:睡眠が大切なわけ

感染予防対策:睡眠が大切なわけ

メラトニンの働き

感染の予防対策に睡眠が重要なのです。睡眠が体のなかのホルモンの働きを良くする。睡眠をとるときに、睡眠のリズムを司るホルモンであるメラトニンが上昇してきて、深い眠りに入ることができます。そのメラトニンの分泌は、太陽が沈む頃から少しずつ上がってきて夜9時〜12時ぐらいにマックスをむかえ明け方にかけてゆっくり落ちていくのが通常のリズムです。

メラトニンの弱点

メラトニンには特徴があり、特にパソコンや携帯のブルーライトを浴びると分泌されない。青い光を見なくなった瞬間にメラトニンの分泌が上がってきて、眠りのリズムに入っていく。メラトニンには、もう一つ免疫の調節をする働きがある。普段、少し免疫力が低下しているとメラトニンが免疫力を上げてくれる方向に働く作用がある。それに対して免疫過剰になっていたら過剰な状態を抑える作用がある。

免疫過剰な状態とは⁉

非常に大きな意味があり、かえって体に害になってしまう状態を指す。鳥インフルエンザがヴェトナムで発生した事例の研究報告では、罹患者18名中13名が死亡。普通のインフルエンザではあり得ないほどの高い死亡率でした。何が起きたのか。免疫を
活動させるためにサイトカインと言う物質がある。感染の初期にウィルスの量が多いほどリンパ球が減る。その結果、サイトカインが過剰に分泌され、免疫の活動がものすごく上がる。そうすると異物を攻撃する好中球やマクロファージなどが活動し過ぎて、かえって自分の身体を攻撃する。それが肺で起きると酸素を取り込むことが難しくなる。ARDS状態に陥ることになるのです。抗ウイルス量やリンパ球の減少、過剰な免疫反応、これをサイトカインストームと言う。このサイトカインストームが起き、ARDSとなり死亡に至る。これは、SARSや今回の新型コロナウイルスの病態とまったく同じです。ここで大事なことは、免疫が過剰な反応を起こすことが重篤な病を引き起こすと言うことです。免疫を抑える薬、ステロイドを使用すると同時に過剰な免疫反応を抑えるためには、免疫力をコントロールすることが重要になってくる。全身に多くの菌がめぐる菌血症状態(本来無菌であるはずの血液中に細菌が認められる状態)や全身に炎症が起きてるセプシス状態(セプシス( sepsis)とは、感染症に対する制御不能な生体反応に起因する生命を脅かすような臓器障害≒敗血症)にかかる状態のときにメラトニンは過剰な反応を抑える働きをする。メラトニンの分泌が正常に保たれてるとウイルス感染のときに、過剰な攻撃をしなくてすむ体の調整機能の一つになっている。

まとめ

夜遅くまで灯りをつけている生活を続けているとメラトニンの分泌量が少なく、免疫の調節がつかない状態となるのです。メラトニンビタミンDと一緒に働き免疫機能を調節する。睡眠不足、陽光を浴びず、メラトニン不足状態では、免疫が上手く働かないことになります。感染の時期には、特に睡眠をしっかりととることが重要なのです。


「睡眠が 免疫機能を 向上す」
          (詠み人 息子)


以上

亜鉛による抗ウイルス効果  番外編(男性不妊とコロナ感染)

亜鉛番外編 男性不妊とコロナ感染

三大基礎ミネラル

亜鉛は極めて重要で三大基礎ミネラルである。あらゆる多岐にわたる機能に関わっている。酵素・免疫、そして脳から全身の末梢に至る神経系に大きく関わっている。

亜鉛不足は男性不妊の危険因子⁉

亜鉛不足は精子の質の低下と男性不妊危険因子である。精子の数は1ccあたり1億個を超えているのが普通。2000万個以下だと不妊に。最近の若年層では、6000万~2500万個ほどしかない人が多い。40年前からは、50%ほど低下している。亜鉛は男女問わず、生殖器官の維持に必須でありテストステロンなどの性ホルモンのサポート、前立腺や性の健康などに機能する。亜鉛不足や欠乏は、精子形成の阻害精子異常の原因となり、テストステロン濃度を低下させてしまう。

亜鉛の体内分布と吸収率

亜鉛は成人の体内には、わずか約 2g 存在。まさに希少ミネラルです。マグネシウムは15g、鉄は3~5g。亜鉛は60%は筋肉、30%は骨に存在する。

ヒト組織中の亜鉛含有量

前立腺…9200 (単位略)
腎臓…4900
筋肉…4800
肝臓…3800

食道、甲状腺、睾丸、心臓、膵臓、腸管、卵巣、副腎、肺、皮膚、脳。各組織に高濃度に含まれている。特に、酵素の本因子として
働いている。気をつけなければいけないのが、加齢とともに体内の亜鉛濃度は減少する。

年齢別による水晶体(眼)の亜鉛濃度

10~20歳…30~40ppm
50~60歳…3~4ppm
70~80歳…0.05~0.07ppm

ミネラル全般が下がるが、マグネシウムは少し減少。銅・鉄はかなり減少。亜鉛は著しく減少。だからこそ高齢者は意識して亜鉛を摂取することが重要である。

今日の新型コロナウイルスの高齢者の死亡率

感染者の内、80歳代の高齢者の死亡が多いのは、主に亜鉛そして他の栄養素不足或いは欠乏による免疫力低下が大きく関わっているのではないかと危惧しています。

亜鉛を阻害・排出する食品

亜鉛を阻害・排出する悪い作用があるコンビニの食材、カップ麺など。スーパーのお弁当、或いは加工食品など。その他食品添加物
を日頃から食していれば免疫力低下が危惧される。若年層で発症している感染者の中には,該当する方もいるのかもしれません。


「早急に 食生活を 見直そう」
       (詠み人 息子)

※代表的な亜鉛食品については、zatugakutekikenkoujyouho.hatenablog.com